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TOP教室通信怖い小咄(こばなし)(2017年4月24日)

2017年04月25日 火曜日 怖い小咄(こばなし)(2017年4月24日)     ( 教室通信 )

img1憲法記念日を前にしたこの時期は、憲法とこれからの社会に関係することを書くことにしています。今回は、このようにならないことを祈って、ぼくが作った怖いお話を書きます。    
20××年、これまで70年にわたって“戦争をしない国”と世界に宣言してきた日本の憲法が“改正”された。新憲法では、海外に派兵をすることができ、軍事裁判所を持つ本格的な軍(国防軍)を置き、国民は憲法と政府の指示に従わなければならない、などと定められている。(自民党憲法草案より) 一方、アメリカではトランプ政権が自国の経済優先を掲げ、軍事費を減らし、これまで自認してきた“世界の警察官”の役割を日本に肩代わりさせることにした。日本政府も“積極的平和主義”を唱えて、世界各地に国防軍を派遣し始めた。
軍事転用技術を提供することによって生き残ろうとする大学が続出した。それに反対する研究者たちは常に監視されるようになった。学生や若者たちは、経済の低迷とAI(人工知能)の進化によって職に就けず、国民の間の経済的な格差はますます大きくなった。その中で唯一成長を続けていたのは軍需産業だった。だから多くの企業は、どうにかして軍とのつながりを持とうとした。そして、どこよりも高給で手厚い福利厚生があるのが国防軍だった。職のない若者たちは、男女を問わず競って国防軍に入隊し、世界の紛争地に派遣された。戦死をした場合は国から多額の補償金が与えられるようになった。
一方で、日本国防軍との戦闘によって殺された地域の人々の恨みが、日本国内でのさまざまなテロ活動となって悲劇を増やした。また、これまで“戦争をしない国”と世界に公言したきた日本が自国の具体的な脅威になったという“大義名分”を与えられた中国は、それを口実にして日本近海に公然と大艦隊を配置し、北朝鮮は核ミサイルの照準を日本の各地に向けていることを映像で示している。まさに戦争が目の前に迫っている。              
ここで書いたことは、あくまでもぼくの悪夢ですが、けっして荒唐無稽の空想ではないと考えています。機会があったら、ぜひ「自由民主党新憲法草案」をじっくり読んでください。“憲法改正”とは、こういう憲法のもとに暮らさなければならない、ということなのです。

 

 

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