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TOP教室通信再掲・戦争のほんとうの恐さ(2018年7月24日)

2018年08月13日 月曜日 再掲・戦争のほんとうの恐さ(2018年7月24日)     ( 教室通信 )

img1終戦記念日(8月15日)を前にして、8年前に書いた通信を現在の塾生とご家族にも読んでほしいと思い、再掲することにしました。
新聞でもラジオでも、さまざまな人たちが平和の大切さ、戦争の悲惨さを説いています。過去の戦争や今でも世界各地で起こっている戦争の体験者(犠牲者)たちの話は、ぼくたちに平和の大切さを教えてくれます。
 それはそれでとても意義のあることですが、戦争をしていた時代の人たちも、現在戦争をしている人たちも、ほとんどが心の底では「死ぬのはイヤだ。早く平和になってほしい。」と願っていたはずです。それでも戦争は起きました。
塾の本棚に「妹たちのかがり火」(仁木悦子編)という本があります。この本の中に、「虫も殺せないほどやさしかった兄さんが、初めのうちは上官の命令で震えながら目をつむって捕虜を殺していたのに、次第に “大根を切るように”次々と切っていく“勇猛な帝国陸軍兵士”になったことを誇らしげに手紙に書いてくるようになる話」があります。こういう話こそ、戦争のほんとうの恐ろしさを表しているように思えます。
日本各地で大規模な空爆を繰り返し、広島・長崎に原爆を投下した米軍兵士も、中国や朝鮮半島各地で身の毛もよだつような残虐な事件を起こした日本軍兵士も、引き揚げ途中の日本人家族を襲ったソ連軍兵士も、そして最近では、各地でテロを繰り返すISに共鳴する人たちも、イラクやアフガンで一般市民を銃撃する米軍兵士も、その多くは、故郷では善良な市民であり家族への温かい気持ちを持ったパパや兄であるはずです。
その上、近代のどの戦争の指導者たちも鬼や悪魔ではありません。彼らの多くもまた“国民のため”“正義を実現するため”と信じていました。そして戦争は起きました。
なぜ、そんなことになったのでしょう。どうしたら戦争を避けることができるでしょう。そして、わたしたちの社会は、いつから戦争への道(それは平和に見える今の日常の中にある)を歩き始めるのでしょう。戦争を憎み平和を祈る心も大切ですが、世界中の一人一人がその“なぜ”を深く考えることこそ、戦争の悲惨を繰り返さない大きな力になるのではないか、とぼくは考えています。

 

 

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