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TOPこれまでの報告&予告

第30回 「原点の会」
あけましておめでとうございます。
今年も原点の会を続けます。今後も、原則として第3土曜日です。

今回はセンター試験の日と重なりました。
前回11月は、高3の2人だけの参加で、同窓会のようになりました。そこで、今回は前回の持ち越しとして以下のようにします。

テーマ:
 原則として「他の人の意見を聴きたいこと。伝えたい自分の意見」

 自分の考えをだれかに聞いてほしい。自分が考えたり迷っていることについて、他の人たちの意見を聞きたい。自分がおもしろいと考えていることを、他の人に伝えたい。
   
 鈴木からは「幸福な監視国家が向かう先」について皆さんの意見を聴きたい。また、おもしろい話になるとテーマからずれていても、つい次々と話が展開してしまう傾向があります。これはこれでいいとは思いますが、鈴木の力量のなさを示すものでもあるので、テーマが決まったら、たまには徹底的に深堀りをすることにも挑戦してみようと思います


第28回 「原点の会」

前回は、塾OBでアニメーターのOくん、同期の塾OGで看護師のIさん、高3女子のSさんの3人が参加しました。後期高齢者であるぼくを含めるとちょうど親子3世代トークのようになりました。
フリートークということで、初めに18歳になったばかりのSさんのことが中心になりました。

話題はほぼ次の3点になりました。
1.子どもって?
さっそく、Sさんから「年齢・世代でなにかを分けるのはおかしい、体力的にとか能力的になにかができるかできないかであって、これは個人の問題。」という意見が出ました。「中学や高校で好きになったことが、現在の活動の基盤になっている。」とOくん。「甘えられる年齢、甘えられなくなる年齢ってありそうな・・」とIさん。他には、中学・高校で好きだったことが大人になってもベースになっている。大人になってから取り組んだものは早く卒業している。自立って、分岐点に立ったとき方向を自分で決められること、子ども時代は集中力があった、必死になっているときは、他からの声が全く聞こえなかった。

2.スマホ世代・IT・SNS
インスタなどのSNSは、だれかと何かを共有するため。アニメや小説それぞれのアカウントごとに、そこだけの反応がある。好きなものにしか反応しない。小学校からSNSをやっている人ほど、意外と年少時からスマホを持つことに反対。スマホでなく、アプリが使えないガラホで充分。スマホを持っているときはなんとなく強迫観念が出てくる。サハラ砂漠で電話をキャッチしたときはげんなりした。

3.男女共学論
男子が少ないときは、男子の団結力が強い。女子高では下ネタが出る。

他にもいろいろありましたが、録音をとっていなかったので不正確だったり拾えなかったとトピックスがたくさんありました。残念!
                                                    

*毎回書いていることですが「このような連絡は不要」という方はぜひお知らせください。
*参加予定の方は、準備の都合上、当日の18:00ごろまでに連絡いただければ助かります。

前回書いたように

自分の考えをだれかに聞いてほしい。
自分が考えたり迷っていることについて、他の人たちの意見を聞きたい。
自分がおもしろいと考えていることを、他の人に伝えたい。
そして、これまで取り上げたテーマでも新しいテーマでも、メンバーが違えば新鮮なトークになるはずです。第27回「原点の会」
8月の原点の会は初めて参加の方とこのところ常連の2人の参加で、なかなかおもしろいトークになりました。
今後は、レジュメやレポートなしで、ライブトークにします。

「このような連絡は不要」という方はぜひお知らせください。
参加予定の方は、準備の都合上、当日の18:00ごろまでに連絡いただければ助かります。



参考までにこれまで取り上げたテーマを列挙します。
1.メディアリテラシー  2、死刑制度  3.ペットの殺処分  4.自然保護と文化の衝突(捕鯨など)5.男女共学論  6.「性」の問題  7.絶対評価と相対評価  8.アタマがよい、とは何か 9.サイレントマジョリティ(沈黙の大衆)  10. 学歴  11.遺伝子組み換え作物  12.校則
13.働くことの意味  14.SNS  15.友だちって? 16.部活動の意味 17.人間とAI(人工知能)18.刑法39条(心神喪失者の犯罪)  19.学ぶとはなにか 20.お金の話 21.プロ意識 22.タブー 23.環境 23.平成って? 24.管理社会 ・・

第27回 「原点の会」
8月の原点の会は初めて参加の方とこのところ常連の2人の参加で、なかなかおもしろいトークになりました。
今後は、レジュメやレポートなしで、ライブトークにします。


第26回  「原点の会」

6月15日に予定していた第25回「原点の会」は、鈴木の体調(たいしたことではないのでご心配無用です)と諸事情が重なり、ぎりぎりまで迷いましたが、休会にします。直前の連絡でごめんなさい。

前回5月18日の会は、10代から70代まで(惜しくも?20代がいなかったけれど)ちょうど一人ずつの参加で、世代も立場も異なる、ほとんど初顔合わせの6人が集まりました。

「人はなぜ実用的ではないものをもとめるのか?」「平成ってなんだったのか」「今後の社会の中で仕事はどうなっていくのか」などの問いかけがあって、おのずとAIと芸術、教育、仕事の将来・・・などなど、日常の生活では出会うことのない同士の話はなかなか新鮮で楽しかったようです。

次回は7月20日(土)19:00〜
テーマは、前回提起された「お金」です。
日常の中のお金、キャッシュレス時代のお金から国家財政、世界経済まで、お金を巡るいろいろな話ができたらと思います。
ある意味で、“まじめな雑談会”になってもよいと思うので、ここから別の話に展開することもよしとします。

なお、こういう連絡は不要であると考えている方は、ぜひその旨のお返事をいただきたいと思います。


第19回 【原点の会】    2019.1.19.19:00〜
11月12月と第3土曜日の原点の会が、ぼくの都合で流れてしまいました。
久しぶりの会ですが、今回は、さまざまなテーマを持ち寄って話し合うことと、今後の会の運営について、みなさんの意見を募ることにします。

時代が大きく変わろうとしているように思います。そういう時代だからこそ、まさに“原点から考える”ことの大切さをひしひしと感じています。まずは、細々とでも続けるつもりでいます。

方向はこれまで通りとして、運営面では、次の提案をたたき台として考えてください。

1.定員は8名を超えないことーこれは教室のキャパの問題だけでなく、これ以上になると、活発な意見を出しにくいという意味があります。

2.小論文練習の場として使いたい人には、議論の要点をまとめ、自分の意見を付して提出してくれれば、鈴木が添削することにする。

3.チラシを作って広い範囲に呼び掛ける。−ここが迷っているところです。

もちろん、当日、提示されたテーマを話し合うことが優先します。


第18回 【原点の会】    2018.10.25.19:00〜
今回は高2のT君と大学生H君の二人だけの参加でした。
 H君が提起した「部活動の意味」については、多様な人がいる場所で議論したいので、今回は見送ることにしました。
 T君が口火を切って「分かりきったことをやる授業はつまらないという子もいるし、逆に授業が分からなくて困る子もいるから、小学校でも能力別クラス編成をしたらいいのでは・・?」という話になりました。鈴木は小学校での学力別クラス編成には反対で、小学校こそ優秀な教師の複数担任制で、子どもたちの従来の学力以外の能力も視野に入れたさまざまな能力と可能性を引き出してほしい。教育財政の多くを小学校に注ぐことが、将来の社会の安定と充実につながり、さらには少子化対策の大きな柱になる、と考えていることを述べました。
 こんなこともこれからの議題に加えてみるとおもしろいのではないかと考えました。
 その後、議論は多岐にわたりましたが、人数が少ないこともあって、テーマのおもしろさのわりには今一つ盛り上がりに欠けたように思います。

次回の原点の会は、
第3土曜日の11月17日(土) 19:15〜です。お間違えのないように!
この日、鈴木は法事のため出かけ、帰宅が19:00近くになる可能性があるので、開始時間を少し遅らせます。12月は「たたみいわしの会」忘年会と重なるのでお休みになります。
新年からはチラシなども作り、活発な議論ができる会にしたいと目論んでいます。
 したがって、11月もフリートークとします。積み残したテーマもたくさんありますが、それぞれの関心事を自由に持ち寄った議論ができればよいと思います。

第17回 【原点の会】    2018.9.15.19:00〜
 今回はフリートークということで、早めに来ていた受験生のS君の小論文の過去問、「糖尿病患者の数・車の保有台数・米の消費量・メタボそれぞれの増減をグラフ化し、それの相関関係について述べる」について話が始まりました。海外短期研修から帰ったT君も加わり議論したところで、Cさんも参加し、彼女が東日本大震災の2011年からボランティアとして宮城に行っていたときの話、故郷が思い浮かべられなくなった人たちの話に及びました。
 ここ浦和が故郷である鈴木にとって、これまでの環境を一変させる隣地に建設中のマンションの話になりましたが、その際、マンションの住民であるT君が「マンション反対運動って、旧住民が新住民を受け入れない排他的な感じがして、違和感を感じる」と言いました。しかし、これは、マンション建設反対運動は、マンションの入居者に対してのものではなく、それを企画したデベロッパーや建設会社に対してのものであるという話をしましたが、入居者が旧住民のコミュニティから疎外されていると感じるT君は、なかなか納得できない表情をしていました。
 これからも異見異論が出やすい状況を作っていきたいと考えています。

次回の原点の会は、
第3土曜日の10月20日(土) 19:00〜です。お間違えのないように!
 
鈴木からの提案テーマ 2題

・情報源としてのSNSの功罪と新聞購読者数の減少との関係。
30代以下の層で新聞購読者数が激減しているそうです。そしてその大半が「ネットやSNSで情報を得ているので、高額な新聞購読料がもったいない」とのことです。この状況について改めて考えてほしいと思います。

・“友だち”ってなんだ? 
 小さいころから「みんななかよくしましょうね。」「友だちたくさん作ろうね」と言われて育ってきた世代は、転校したりクラス替えがあると、“友だち”がいないことに大きな不安を感じるようです。友だちなんて放っておいても自然にできるし、そもそも学校やクラスが同じ、部活が同じというだけの人間関係は、“友だち”になる機会があるだけと考える鈴木のような旧世代の人間にとっては、不思議な現象です。若い世代の“友だち感覚”を学びたい。

 いずれにしても、異論反論がどんどん出てくる会にしたいと思います。みんなで考えたいテーマがあれば、ぜひ連絡してきてください。

第15回 【原点の会】    2018.7.28.19:00〜
 今回も、再々度の変更となってしまいました。
 そのこともあってか、今回は大学の志望理由書を書くために早めに来ていた高3のSくんと、忙しいのに頑張ってきてくれた常連の高2のTくんの2人だけでした。そこでおばさんにも加わってもらって、Sくんのテーマである「文化の架け橋について」を仕上げるための4人の共同プロジェクト(?)になってしまいました。内容についての報告は、今回は遠慮することにします。
 
さて、 次回の原点の会は、
第3土曜日の8月18日(土) 19:00〜です。お間違えのないように!
 常連のTくんが海外研修のため欠席します。また、夏休み中でもあるので、次回は自由テーマにします。ぜひ話したいこと、他の人の意見を聞きたいこと、あるいは、普遍的なテーマ(自分・愛・死・生・平和・・)でも、思う存分話してください。

第14回 【原点の会】    2018.6.9.19:00〜
 今回は、定例の第3土曜日に予定が入ってしまったので第2週になりました。参加者は、高2のTくん、高3のSくん、大学生のHくんとCさん、塾生のお母さんであるMさんと鈴木の6人。久しぶりに活発な会になりました。
 久しぶりの6人は、第2土曜日だったことが幸いしたのかと思いましたが、一人一人に事情を聞くと“たまたま”ということなので、次回からは定例の第3土曜日に戻します。
テーマはCさんの持ち越し提案「学ぶということ」でした。
 まず、前回コメントを寄せてくださったMさんから次のような話がありました。
 就職氷河期の中で、英文科を出て保険会社のOLをしたのち結婚、専業主婦として子育てをしているうちに、社会から遠ざかっていく感じになって、公民館でやっていた子育て支援事業(赤ちゃんサロン)にかかわるようになる。現在は、幼稚園で子どもたちとかかわりながら保育士の資格を取ろうと頑張っている。
 次に「学ぶ」とは、について一人一人の考えを聞きました。
 「教えてもらうこと」Sくん、「知らなかったことを知る、他者と自己を結ぶこと」Tくん、「これだけは家に持って帰ること・得ること」Cさん、「学ぶに至るまでの知識、過程」Mさん、「他に活用できるもの」ɧくん、「自分の世界を広げること」鈴木、など様々な考えが出てきました。今回は、learnの意味での“学び”についてだったので、概念が絞られていない(把握できていない)ように思えました。
 学校勉強での学びと日常生活の中の学びでは、全く異なるという印象を持っているようです。鈴木は、日常生活の中の学びこそが学校勉強での学びの始点であり、基礎でもあると考えています。
 親の環境(文化資本)が子どもの学ぶ環境に影響する、という意見もありました。どれほどの相関関係があるかはわかりませんが、親の学歴とは別に、家庭での知的好奇心のベースは子どもの“学ぶ姿勢”に大きくかかわってくる例はたくさん見てきました。
 知ることのプロセスの中から「学びたい」という欲望が出てくるのではないか、その意味では学校勉強は、学びの手段である、という意見(Hくん)もありました。
 
さて、 次回の原点の会は、
第4土曜日の7月28日(土) 19:00〜です。お間違えのないように!
 テーマは「校則」です。
1.見聞してきたさまざまな校則を聞かせてください。
2.なぜ校則があるのか、学校制度の意味を含めて、考えてきてください。
3.社会のルールと校則との違い、について
4.校則は、まったく不要なのか、最低限必要な校則はあるかについて
5.学校によって、校則がまったく違うことについて
などなど、自由に意見を述べてください。
 最後に、鈴木からの提案です。近々、国民世論を2分している「憲法論」や「死刑論」について議論したいと考えています。
お知り合いに真摯に改憲の必要性を感じている人や、社会にとって死刑制度は必要悪である、と考えている方がおられたら、ぜひゆっくりとご意見を伺いたいと考えていますので、お誘いください。

第13回 【原点の会】    2018.5.19. 19:00〜
 今回は、高2のTくんと、飛び入り参加の同じく高2のYさんの2人だけで、2人ともテスト直前だったこともあって、テスト勉強になってしまいました。
 したがって、今回のテーマ、Cさんの提案「学ぶということ」が持ち越しになります。

さて、 次回の原点の会は、定例の第3土曜日がマンション建設説明会と重なってしまったので、
第2土曜日の6月9日(土) 19:00〜です。お間違えのないように!
これまで、第3土曜日の都合がつかなかった方も含めて、誘い合って参加していただけたらと思います。

改めてテーマを再掲します。
 英語のstudyは、「切り開く」「努力する」など新しいことやだれもやっていないことに取り組む“研究”のイメージが強いが、learnは、「足跡をたどり経験を積む」ことが原義です。
今回は、主にこのlearnについて話し合います。
1.「学ぶ」とはどのようなことだと考えますか?
2.“学校勉強”から学ぶことと、日常生活の中で学ぶことの異同について
3.「学ぶことが多い」ことを楽しいと思うか、苦しいと考えるか
4.なにから学ぶか、だれから学ぶか
5.“学ぶ喜び”を感じたとき
などについて考えて来てください。

なお、このテーマについては、塾生のお母さんMさんから次のコメントが寄せられています。
「まさに、今、わたしは学びの最中にいます。幼稚園で働くようになってから、毎日の保育の現場が私にとって、学びの場です。
子どもから学び、先生方から学び、そして、今、保育士の資格取得のため、勉強中でもあります。
保育士の試験勉強は、learnの要素とstudyの要素が混雑しています。
学ぶ姿勢は、自主的に学び取ろうとするか、受け身的に、勉強しなければいけないのか、
例え、受け身で勉強したことも、いつか、ふとした時に、繋がることもある…決して無駄ではないのかな…など、と考えました。
学生の時には、感じられなかった、学ぶ喜びですが、40歳半ばになって、学ぶ喜びを感じて、仕事が出来る幸せを感じています。
いつからでも、いつでも学べるのですね…」



第12回 【原点の会】    2018.4.21. 19:00〜
 今回は、高3のS君と高2のT君、そして初参加の大学生Cさんの三人+鈴木でした。
  テーマは「働くとはどういうことか、なぜ働くのか」でした。
初めに、あらかじめ考えてきたことについて、参加者の考えを聞きました。

1.まったく無収入で、生涯裕福な生活が保証されたら、働かないか?
 これには「経験していないからわからない」「たぶん働かない」「働く時期と働かない時期がある」との声があった。」 「遺産を引き継いだ富豪や大地主は職業?」「食うや食わずの生活だったらNEETはいないのではないか?」などの声があった。

2.それでも働くとしたら、その理由は何か?
 鈴木は「“働く”とは、自分が社会の中で生きていることの証明だから・・」、その他、「コミュニティに属していたいから」「生きがいを求めて」などの意見があった。T君からは、名声にも人とのコミュニケーションにも全く無関心だったため、死後にその偉大な業績が発見された18世紀イギリスの科学者、電磁気学のヘンリー・キャベンディッシュについての紹介があった。

3.どれほど高収入が保証されてもやらない仕事はあるか?
 犯罪など「社会正義に反すること」、合法でも人の弱みにつけ込むような「人を悲しませる仕事」などが挙がった。「犯罪でもなく、人を悲しませるものでもない仕事の例として、戦死者や解剖用死体の洗浄、についてはどうか」との鈴木の提言。

4.逆に、無報酬か低報酬でも、進んでやる仕事はあるか?
 ボランティア活動、人に喜ばれる仕事、などが挙げられたが、だれに知られることもなく感謝されることもないままで、だれかを支え続けることはどうだろうか。

5.人から指示されてやる仕事と、人を使う仕事とどちらが活き活きできるか?
 人によるかもしれない。人を使う仕事は、すべてに精通したうえで指示を出さねばならず、責任を伴うので、指示通りにやるほうがやりがいがある、と考えるか、指示通りにやるほうがエネルギー消費を少なくできると考えるか、

さて、 次回は、5月19日(土)19:00〜です。
テーマは、Cさんの提案「学ぶということ」です。
 英語のstudyは、「切り開く」「努力する」など新しいことやだれもやっていないことに取り組む“研究”のイメージが強いが、learnは、「足跡をたどり経験を積む」ことが原義です。
今回は、主にこのlearnについて話し合います。
 1.「学ぶ」とはどのようなことだと考えますか?
2.“学校勉強”から学ぶことと、日常生活の中で学ぶことの異同について
3.「学ぶことが多い」ことを楽しいと思うか、苦しいと考えるか
4.なにから学ぶか、だれから学ぶか
5.“学ぶ喜び”を感じたとき
などについて考えて来てください。

第11回 【原点の会】    2018.3.17. 19:00〜
 今回は、高3のS君と高1のT君の二人+鈴木でした。
  他の人の都合が合わず人数は少なかったのですが、なかなか充実した議論ができたように思います。テーマは「人間がAIにとって代られるもの」でした。
 「AI vs.教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著)のなかから、いくつかの問題点を抽出して議論しました。「AIが人間を乗り越えることはない」という命題を、まさにAI技術の専門家である著者が次のように詳しく述べています。
現在のAI技術は、自ら自己増殖していく“真のAI”に到達することはない。ディープラーニングでも、多くのコンピュータがすごいスピードで試行錯誤を繰り返す強化学習でも、基本は、四則演算を基にした行列計算であるから、演算処理がどれだけ速くなってもコンピュータが知性を持つことはない。
そこで、本題の「人間がAIにとって代られるものとはなにか」です。
AIの弱点とは、ものすごく多くのデータを与えられてようやく一を学ぶこと、指示されたこと以外の応用が利かないこと、限定された枠組みの中でしか計算処理ができないこと、意味が読み取れないこと、などです。逆に考えれば、読解力・類推力・柔軟性・発想力などがあれば、AIに仕事を奪われることはないはずです。つまり、暗記したり一定のルールのもとに速く正確に処理したりすることはAIの最も得意とするものです。その意味では、従来、プログラマーや会計士など高度で知的な職業とされてきた分野の仕事よりも、介護・保育など人間でしかできない仕事こそAI時代を生き残る仕事だというのです。
活き活きと柔軟に考えることができる人間が多く出てくることがこれからの社会に必要なことだというのが、新井紀子さんの一応の結論のようです。
ざっとこのようなことを話しました。

さて、 次回は、4月21日(土)19:00〜です。
テーマは、「働くとはどういうことか、なぜ働くのか」です。
あらかじめ、つぎのようなことを考えて来てほしいと思います。
1.まったく無収入で、生涯裕福な生活が保証されたら、働かないか?
2.それでも働くとしたら、その理由は何か?
3.どれほど高収入が保証されてもやらない仕事はあるか?
4.逆に、無報酬か低報酬でも、進んでやる仕事はあるか?
5.人から指示されてやる仕事と、人を使う仕事とどちらが活き活きできるか?

第10回 【原点の会】    2018.2.17. 19:00〜21:00
 今回は、久しぶりの大学生H君と高1のT君の二人+鈴木でした。
 人数は少なかったのですが、さすがの二人で比較的密度の濃い話ができました。
前回の予告通り「遺伝子組み換え作物(GM)」を取り上げました。
 GM推進派と反対派の双方の本を読みましたが、問題の所在が多岐にわたっていて、とうとうレジュメをまとめきれないまま会に臨んでしまいました。
 しかし、しっかり勉強しているT君によって、様々な問題点があぶりだされました。
 そもそも除草剤の会社であったモンサントなどの企業がGMをてがけていること。GMは食糧危機を救うという言説があるが、実際は、食糧危機が迫っている貧しい国では高いGMは買えない。
むしろ、GMを輸入しているのは、耕地面積が広く機械化された農作業が可能な富裕国であること。GMそのものの健康被害は未解明だが、生態系やGMがもたらす2次的な作物による被害のほうが深刻であること。GM技術を使った青いバラや、蚊などの害虫の遺伝子を組み替えなど、食品と無関係でプラスの面だけがみえるものであったとしても、数百年のタームの中では、どのようなことが起きるかわからないこと。などが議論されました。
 反GMの立場からの議論になりましたが、北朝鮮のような事情の中での食糧危機を抱える国々、高価なGMを導入できない貧困国の人々が、GMによって飢餓から抜け出せるとしたら、それはまさに究極のジレンマを抱える国際的な課題でもあり、今後とも考え続けていきたいテーマになりました。
 次回は、3月17日(土)19:00〜です。
テーマは、S君が提示した「人間がAIにとって代わられること」にします。人工知能による東大合格を目指した“東ロボくん”プロジェクトで知られる新井紀子さんが書いた「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」という本が、なかなかおもしろい視点を示しています。
できれば、一週間前くらいまでにレジュメをアップする予定です。

       第9回 【原点の会】    2018.1.20. 19:00〜21:00
 今回は、高1男子2名と高2男子1名そして鈴木の4名でした。
 高校生が3人なので、初めての試みとして、模擬裁判形式で、それぞれ裁判官、検察官、弁護人の立場で裁判を構成し、前回も話題になった「座間事件」をとり上げてみました。
 なにがなんでも犯人に仕立て上げる検察官、どんな悪人でも無罪にしようとする弁護人、という偏見を持っている人もいます。
 実は、検察官は社会や被害者の立場から、弁護人は被告人個人の権利を守る立場から事件の事実とその背景に迫り、その双方の主張を聞いて、法にしたがって判決を下すのが裁判官です。
 このシステムこそが民主主義制度を維持するためにとてもよくできたものであることを知ってほしいと考えたのですが・・・。 準備が足りなかったためか、問題意識がついていかなかったためか、不完全燃焼に終わったのが残念でした。
 その中で、複数人を殺害した人間を死刑にすることの是非(死刑論)に話が及んだのですが、初めは死刑肯定論だったのですが、鈴木が昔からの廃止論者であるためか、絶対終身刑論に傾いていきました。
 今後取り上げたいテーマを聞いたところ、T君から「どうしても法・社会問題・哲学のテーマが多くなるので、次回は「遺伝子組み換え作物」を取り上げてほしい。」との意見。
 G君からは「なぜイジメがなくならないのかを議論したい」との意見。
 S君からは「AIに取って代わられる職業とその理由を考えたい」という要望がありました。

そこで、 次回は、2月17日(土)19:00〜です。
テーマは、T君が挙げた「遺伝子組み換え作物」とします。
科学のテーマですが、社会・哲学にも通じる幅広い問題です。
簡単なレジュメを載せておきますので、お読みください。
新しいメンバーの参加があると思います。

      第8回 【原点の会】    2018.11.18. 19:00〜21:00
 今回は、常連メンバーの高1男子、大学生男子に加えて、新参加の高2男子の3人でした。
 レジュメ通りの議論をするには、こちらの準備も足りずまだまだ充実したものには程遠いようです。
そこで、今回も、それぞれの関心事を述べてもらいました。
 まず、大相撲の不祥事についてと座間事件に関するメディアの報道のあり方についての意見が出ました。
 大相撲の横綱・日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件については、被害者である貴ノ岩が過激なことは言っていないにもかかわらず、メディアがあおり立てて大きな事件にしてしまった感がある。むしろ、相撲界の内幕話を面白おかしく取り上げることに終始している、という感想があった。
 ネット上で自殺願望をほのめかした人たちを自宅に誘い込んで殺害したといわれる座間の9人殺害事件についても意見が出ました。
事件が発覚し被害者たちの身元が判明したあと、多くの新聞やTVは警察発表のままに名前と顔写真を出し、その上 彼ら被害者の周辺を取材し生前のエピソードを細かく報道するメディアもありました。事故や災害の犠牲者とおなじ扱いです。遺族や親しい人たちにとってはやり切れない思いではないか、との感想がありました。
一方で、こういう報道を規制する法律が必要なのではないかとの意見もありましたが、法規制は「報道の自由」を奪うことになり、これが進んでいくと政治権力や社会批判などができなくなり、息苦しくて危険な社会になってしまいます。

さて、 次回は、1月20日(土)19:00〜です。
常連メンバーの都合が合わず、人数も少ないのではないかと思います。鈴木一人でもスタンバイしていますので、どうぞ気軽においでください。そこで、今回もレジュメ(「人は何のために生きるのか」−レジュメ集参照)は、そのままにして、まずは“議論の赴くまま”を大切にしたいと考えています。


         第7回 【原点の会】    2017.10.21. 19:00〜21:00
 今回は、常連メンバーは鈴木のほかに高1男子一人でした。しかし、高2男子と塾生のお母さんの二人の参加で、なにか新鮮な感じを受けました。
 総選挙前日であったので、政治の話や戦中戦後から現代までの話など、雑談も交えてそれぞれの思いを話してもらいました。
 今後のテーマについては、“学歴は必要か?”を取り上げたい、との意見がありました。
“学歴” の意味するものが時代と世相によって変化していること、もし、さまざまな意味で豊かな人生設計を考えるのならば、まったく興味のないことや学ぶことに意欲がわかない状態で無理矢理“学歴”をつけようとするより、自分自身がすこしでも活き活きと取り組み、工夫し、つらくても乗り越えられる方面に向かうほうが“得策”であるという私見を述べました。
今後、このテーマについても改めて取り上げようと思います。

さて、 次回は、11月18日(土)19:00〜です。
また、新しい参加者が予定されています。バラエティーに富んだメンバーになれば、議論もまた多岐にわたると思いますので、前回のためのレジュメ(「人は何のために生きるのか」−レジュメ集参照)は、そのままにしても、まずは“議論の赴くまま”を大切にしたいと考えています。

第6回 【原点の会】    2017.09.23. 18:00〜20:00
 前回と同じで、やはり3人の受験生は、追い込みの時期にかかっていて3人だけの会になった。
 当面、この3人だけで続けることも考えていたが、今後、議論の広がりや深まりを望むなら、やはり広い年齢層の人たちにも参加していただこうということになった。
 これまでのメンバーの友人知人、塾OBを初め、塾生の保護者の方々はもちろんのこと、これまですずき学院と無縁だった人たちにも、機会あるごとに呼び掛けたいと考えている。
 よろしくお願いします。

 次回は、10月21日(土)19:00〜です。
 次回からしばらくの間の試みとして、小浜逸郎「なぜ人を殺してはいけないのか」(洋泉社新書)のテーマを借りた読書会形式で議論を進めようと考えています。。
 本を読んできての議論が望ましいものの、ふと興味をそそられて参加する人もいることを考慮し、次回のテーマのレジュメを作ってみました。ご覧ください。

 「人は何のために生きるのか」


第5回 【原点の会】    2017.08.19. 18:00〜20:00
参加者:2名
 残念ながら、みんなの都合がつかず開店休業となってしまい、二人だけで近況などを話した。
あらためて、この種の会運営の難しさを感じる。会を存続する方策として二つ考えている。ひとつは、できるだけ多くの人に呼び掛けてみる。これは、どういう人が来るか予測がつかない。幅広く多様な意見が聴ける反面、暴言・威嚇が性癖となっている人が来る可能性もある。これが病的レベルになっていれば収拾がつかなくなる。もうひとつは、たとえ鈴木一人になっても、来年3月までは第3土曜日の19時にはこの場所で開いていることで、話したいことがあるときは参加できるというスタイルだ。いまのところ後者の予定だ。
次回は、仕切り直しとして、それぞれが取り上げたいテーマを改めてフリートークする。
 
 次回は、9月16日(土)19:00〜です。
次回のメインテーマ:フリートーク
 ・北朝鮮の問題を中心とした国際関係の問題
 ・再び・メディアの問題
 ・未来社会の展望
 ・死刑制度や刑法39条(心神喪失・心神耗弱)の問題
 ・世相の問題(SNSなどにみる“気分”の問題)
 ・前回の予定テーマ「サイレントマジョリティ」

 
第4回 【原点の会】    2017.07.24. 19:00〜21:00

参加者は5名。
メインテーマ:メディアリテラシー
 マスメディアは、視聴率や購読数を増やすために(?)、安易に“ウケる”情報を流す。ネットメディアのなかには、裏付けのない情報を流しているものも多い。お互いにフェイクだと糾弾しながらも、自説に都合のよい情報だけを拾っているものもある。こうしたなかで、ぼくたちは受け取る側としてどのような立ち位置を持っている必要があるのかが今回のテーマであった。
 「真の情報を隠すために、芸能ニュースなどの情報を流すメディアのあり方に問題がある。安倍政権もそういう状況に乗じているのでは?」「メディアは意図的にそういう情報を流しているのではないのではないか。注目されることならなんでもOKだという感じだ。」「自分の目と頭で確かめる習慣がないと、YouTubeやページヴュー、ネット右翼の書き込みなど、あらゆる情報に左右される」「IS(イスラム国)のPVもBGMまでカッコいい感じで、ポケモンゲットと似ている。」「NHKのニュース番組の下に流れているツイッターの言葉も、ひどく陳腐だったりウケ狙いだったりする。」「ドキュメンタリー番組でも、どの方向から撮るか、どの部分を切り取るか、どこを強調するか、によってまったく異なる印象を視聴者に与える。」「そもそも、受け取る側の関心が次々と移っていく。」「TVの映像は、なまじリアリティを感じるように思えるので、自分の五感で感じる力が奪われるように思う。」・・
 など、さまざまな意見が出た。さらには、「小池百合子のノリで“都民ファースト”から“国民ファースト”になったときは恐ろしいのではないか」「日本人の多くが芸能ニュースに関心が高いのは、多忙からの逃避で、これは自殺率の高さとも相関関係があるのではないか」「天皇の“お気持ち”によって法律(皇室典範)が変わることをマスメディアの多くは問題視していない。」など、なかなか鋭い意見もあった。
 総じて、情報についてこれだけ深く考え危機意識を持っていることに、大いな希望を感じた。
 サブテーマ:正しい情報って?
 このサブテーマは、メインテーマの中で語り尽くした感がある。しかし、ある事実を複数の人が現場で共有したとしても、どのような価値観を持っているかによって事実の捉え方が異なることがある。たとえて言えば、一万円入っていた財布の中身が5000円になったとき、「まだ5000円も残っている」と考えるか「もう5000円しか残っていない」は、客観的事実は一つであるのに、捉え方は真逆になる。このようなことは、日ごろのニュースのなかにも見られる。
 ましてや、情報を提供する側が自分の価値観によって情報を取捨選択していたならば、受け取る側はお手上げである。そういうことが蔓延している社会だからこそ、いつでも自分の価値観を検証したり感性を磨く心がけが必要なのだろうと考える。

次回は、8月19日(土)19:00〜です。
次回のメインテーマ:サイレント・マジョリティ
 前回、「“多忙からの逃避”で芸能ニュースやスポーツニュースにしか関心がない人々」という話が出たが、その人たちの実態はどうなのだろう? なにも考えていないのか考えられないのか考えたくないのか、その辺りのことを話し合いたい。自分と自分の周囲の人々も含めて観察した結果を俎上に載せてみたい。
したがって、次回のテーマは「サイレントマジョリティ」、思いはあるけれど表現できない、考えるのはメンドーだけどなんか変だ、と感じる、そういう人たちの実態と気分についても考えることにした。

 サブテーマ:Sinclair Broadcast Group
 先日、トランプ大統領のオハイオ州ヤングスタウンでのスピーチを視聴した。スピーチの内容は、例によって、ひどい女性蔑視のスピーチの後ろにずらっと並んだ中年女性たちが、笑いながら拍手をしているすがたにショックを受けた。自立の国、個人主義の国アメリカはいつからこうなったのか、そんな思いの中で、tribalism(社会集団の集団意識)ということばを知った。一度、ある集団に属すると、多少おかしいと感じてもそこから離れられない、という意味でもあるようだ。サブテーマに挙げたSinclair Broadcast Groupというのは、最近、アメリカで、ヘラルドトリビューンなど多くのマスメディア(173ともいわれる)を買収し続けているグループである。
 サイレント・マジョリティーとtribalismとSinclair Broadcast Groupの関係についても話してみたい。



第3回 【原点の会】    2017.06.24. 19:00〜21:00

参加者は5名。
メインテーマ:絶対評価と相対評価
 今回のテーマを提起したTくんから「みんなの学力を向上させるのが学校の目的なのに・・そのような評価になっていない」という意見が出た。平均点が50点になるようにテストをつくる教師たちのこと、テストをやる前に基準を決める絶対評価、テストの後に評価が決まる相対評価のいずれも学力を反映していないのではないか、などの意見が出た。ここから「学校の目的は何か」「教育の目的は何か」の議論に進んだ。
 今回のテーマは、ぼく(鈴木)にとって大きな反省材料になった。
現在進行形で学校教育を受け、あるいはこれから“入試”という評価を受ける参加者たちにとっては、“評価形式”はまさに最大の関心事であるのは当然である。
しかし、ぼくとしては、世間的に優等生に属する彼ら参加者たちに「人の能力とは何か、評価とは何か」という、まさに“原点”からの問いかけをしたかったこと、さらに、これまで関わってきた“劣等生”のレッテルを貼られた多くの子どもたちから学んできたことを提示して、今後社会の中でのエリートになるであろう彼らの意見を聞いてみたかった。
その思いが強く出てしまった結果、気がついてみると、本題の「絶対評価・相対評価」から大きく離れてしまったことを申し訳なく思う。参加者たちの自由な意見を聴く姿勢が足りなかった。この自省を次回以降に活かしたい。

サブテーマ:“アタマがよい”とは? 人間の能力とは?
 上の自省文で述べた通り、ぼく(鈴木)の持論を述べ立てた展開になってしまった。ただ、評価不可能な人間の能力の多様性と、その多様な人たちによって形成されている社会、その意味を社会のリーダーになる可能性がある若者たちに伝えたいという気持ちは変わらない。

次回は、7月15日(土)19:00〜です。
次回のメインテーマ:メディアリテラシー 
 サブテーマ:正しい情報って?
 ぼくたちが社会の情報を受け取るのは、新聞、TV、などのマスメディアとネットです。そのメディアが大切な情報を正しく伝えているのかについては、多くの人たちが首を傾げます。それぞれの論調が異なることは当然としても、各メディアの情報の取捨選択と、それぞれの情報についてのどの側面に重点を置いているのかは、受け取る側としてしっかりと意識して情報に向き合わなければなりません。
浅田真央選手の引退や、小林麻央さんの死去、藤井聡太四段の活躍など、それだけをとってみれば多くの人々の関心を呼ぶ出来事で、連日連夜のように報道されますが、その陰に膨大な数の大切の情報が捨てられています。共謀罪、選挙制度、環境、憲法、基地問題、原発、アジア情勢・・・・どれ一つとってもこれからの時代の人たちに大きな影響がある問題です。
 次回は、そのようなことについて考えましょう。前回の反省を踏まえて、ぼくは少し後ろに下がって、参加者の意見を聞くことにします。




第2回 【原点の会】    2017.05.28. 19:00〜21:00
参加者: 6名
参加者は前回と同じ6名。

メインテーマ:「男女共学・別学」について
 「自分は男子校だったので男子校のよさを感じてきたが、大学生・社会人になったとき、女性に対して必要以上に構えないように、慣れておいたほうがよい、とも感じている。」という意見。
 「自分は共学校だが、女子がいるということを意識することは“非生産的”だと感じている。」という感想。「共学校出身。これからの社会は男女共同参画社会なので、性別を超えて協力するのがあたりまえになるはず。」「男子校出身。予備校で女子が多いのは嬉しかった。しかし、男子校で過ごした3年間はよかった。」「男女差別を助長しているのは、別学だからではないと思う。」「男だけで楽しくやれることにあこがれたこともあった。」
 全体として、「男女共学の意義と必要は認めながらも、のびのびとした雰囲気の単学の利点もある。」との意見がコンセンサスか。鈴木の考えもこれに近い。ただ、埼玉県が、別学を堅持している背景には、非常に強い男女差別意識を感じる。全ての公立高校を男女同一基準選抜にすることによって、学力面だけではなく共同参画社会の意識の上でも、よりよい方向になるのではないかと考える。旧い体質を引きずっているので男子校独特の雰囲気のよさは忘れられないが、現代では、単学の社会的意義はあまり感じられない。

サブテーマ:「性」・男と女の役割について
「女性との自然な接点がないことが性犯罪を助長するのではないか。」「女性優先を強調するあまり、むしろ男性差別のような場合も見られる。男だけが満員電車の中で手を挙げていなければならないという屈辱?」「欧米ではイスラム教の女性の服装(ブルカとかヒジャブなど)は女性差別の象徴であるように言われるが、イスラム経典クルアーンでは、大切な女性を保護する意味がある。」「男女差別だけではない“イケメン”とか“かわいい”とかの差別もある。」「数学者・藤原正彦氏の言で、人間の欲望をコントロールするのに“バチが当たる”などの情緒的な感覚が必要だ。」・・
 鈴木の感想。今回は男子だけということで、とくに性欲の本質とコントロールについてもっと踏み込んだ議論をしたかった。最後に出た高校時代のGFとのエピソードにはかなりの現実感があったが、踏み込むには、参加者全員の距離感を考えると、時期尚早の感があった。社会的にも個々人の問題として考えても、かなり深刻な問題の一つだと思うので、日を改めて取り上げたい。

次回は、6月24日(土)19:00〜に変更になりました。
次回のメインテーマ:絶対評価と相対評価 
 サブテーマ:“アタマがよい”とは? 人間の能力とは?
 現在の学校教育は“評価”を切り離しては考えられない。“絶対評価”とは、集団の状況程度と無関係に割り振る段階評価。“相対評価”とは、偏差値に代表されるように集団の平均値を基準に比率によって割り振る評価。メインテーマとして、この2つの評価法についてそのメリットとデメリット、さらに入試などの選抜法として望ましいのはなにか、などになるのではないか。
メインテーマは、イメージしやすいものでよいと思うが、各回ともそれぞれのテーマの背景にある感覚・認識などについての、まさに“原点から”の問いかけをサブテーマとして提示します。当面、鈴木から提案するが、他の参加者も積極的に提案をしてほしい。
今回のサブテーマは、巷では頻繁に耳にする“アタマがいい学校”“アタマが悪い学校”という表現について、さらに、そもそも人間の能力とは何か、について考えてほしい。




【原点の会】準備会    2017.04.16. 18:00〜20:00
鈴木 一夫―すずき学院 主宰
 初対面の3人が18:00に到着。遅れて2人が参加。
まずは、鈴木の自己紹介。
 1943年この地に生まれ、常盤中学校、県立浦和高校を経て早稲田大学第一法学部卒。1968年、この家で学習塾を開いて現在に至る。子どもたちと直接関わることにこだわってきた。

先月の会は、5人それぞれの関心事の一端を聞かせてもらいました。
現代社会が抱えているいろいろな問題に、若者たちが思いのほか深い関心を抱いていることを知ってとても心強く思いました。

年甲斐もなく複数の人の前で話すことが苦手なので、せっかく参加してくださったのに、期待外れの感を持った人もいたのではないかと心配しています。
呼び掛け文にも書いた通り、参加者はすべて対等なので、慣れてきたら異論も述べ合える雰囲気ができれば、と考えています。

前回挙がったテーマ(メディア論、世界情勢、死刑制度、刑法39条の心神喪失・耗弱問題、ペットの殺処分、捕鯨など自然保護と文化・・)についても、いずれは取り上げてみたいですね。

次回は、とっつきやすいテーマとして「男女共学是非論」を選びました。

ただ、鈴木としては、「性」を取り上げたいと考えていますが、どうでしょうか?
きわめてプライベートかつデリケートな問題であるにもかかわらず、生物・医学学的に語られるのでなければ、下ネタ・猥談に堕してしまいがちな問題です。
しかし、人間として(この場合は男性として)豊かな人生を送るためには正面から真剣に向き合わなければならない問題です。
これまで多くの人と接してきて、恋愛・結婚というオーソドックスにみえる人生の道程の中に、いつも「性」の問題が大きく関わっていることを感じてきました。
しかし、それ以上に、エリートと呼ばれる若者たちや、分別があるはずの年齢的にも社会的にも大人である人たちが、性犯罪の加害者になって一生を棒に振るニュースは、日常茶飯事のように見聞します。被害者に対しての社会的医学的心理的に細心のケアの必要が叫ばれるのは当然としても、加害者とその家族は蔑視と非難の対象にしかなりません。

まあ、本来は女子も交えての話ができれば理想ですが、“sexual desire”とそのコントロールなど、かなり踏み込んだ話になると思うので、女子が参加した場合は、このテーマは見送ることにします。

 

 

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