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TOP教室通信友の死(2018年9月24日)

2018年10月03日 水曜日 友の死(2018年9月24日)     ( 教室通信 )

img123日午前1時、友人が自宅で家族に見守られ穏やかに息を引き取りました。ぼくがおとなになってからの数少ない友人の一人で、今年の3月まで40年以上、岸中通学区の生徒だけを受け入れる“頑固な”学習塾(たかぎ教室)をやっていました。
カヤック、テニス、バラづくり、料理だけではなくさまざまに工夫をするのが大好きな多趣味の人でした。まずは子ども優先で、あまりの面倒見のよさに子どもたちの自主性を奪うのではないかとぼくと論争になったこともありました。上の写真にあるように、5,6年前まではすずき学院の子どもたちを名栗川の川遊びに連れて行ってくれてカヤックを教えてくれたり、ザリガニ取りに連れて行ってくれたり、塾のOB・OGたちにはおなじみの人でした。年末のたたみいわしの忘年会の常連で、絶品のマコのふくめ煮などおいしい料理の数々を覚えている方もいると思います。
 高校の6年後輩で、ぼくの妹と同学年であることから、彼を人に紹介するとき「まあ、弟のようなものです」といったところ、憤然として「鈴木さんの友人です」と言ったこともある自尊心の強さもありました。10日ほど前、ぼくが慣れぬ手つきで食事の介助をしたとき、拒否されるかなと思ったのですが、すっと受け入れ「ありがとう」と言ってくれたことで、彼の静かな諦念を感じたものでした。
 ぼくの最後は、面倒見のよい彼に万端を頼もうと思っていたのに、逆になってしまいました。
完治していたはずの肺がんが再発し間質性肺炎を併発して約半年、サッカーなどのスポーツで鍛えた大柄な体はすっかり痩せこけてしまって、それでも最後まで周囲への気遣いを忘れない人でした。
この年齢になると、親しい人たちとの別れが多くなりますが、ことに自分よりも若い人たちの死は、なかなか受け入れがたく、骨身にこたえます。
ぼくは無宗教者ですが、その人の記憶がだれかの心の中に残っているうちは、その人はこの世に存在していると考えています。もう会うことのない人のちょっとした表情、声、しぐさ、くせ・・・、たぶんぼくがこの世にある限り忘れることはありません。ぼくもまた、だれかにとってそういう存在でありたいと、残された生命をできるだけ輝かせたいと考えています。
さっちゃん、いままでありがとう。いつまでも忘れないよ。

 

 

すずき学院 学習教室

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