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2018年10月29日
月曜日
アルキメデス(2018年10月23日) ( 教室通信 )
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アルキメデスは、今から約2300年前のギリシャの科学者です。“アルキメデスの原理”として教科書にも載っている「浮力の原理」や「てこの原理」でも知られています。
なにしろはるか昔の人なので、伝わっている話がどこまで真実なのかわからないし、またその内容についても、自然科学にはあまりくわしくないぼくですが、知れば知るほど、これほどワクワクする科学者はいません。
ローマ軍がアルキメデスの住むシラクサの町を攻撃したとき、彼の優れた才能を知っていた司令官が「もし、アルキメデスを見つけたら絶対に殺してはいけない」と、全軍に命令したそうです。そして、ある兵士が一軒の家に踏み込んだとき、そこで砂の上に何やら図形を書いて考えている男を見つけ「名前を言え」といいましたが、その男は、「図を壊すな。もう少しで解が出る。」と言ったきり考え込んでいました。兵士は、どうしても名乗らないその男を殺してしまいました。 彼アルキメデスにとっては、自分の命より真理のほうが大切だったのです。
「我に支点を与えよ。さすれば地球を動かしてみよう」という“てこの原理”や“ねじ構造”を考え出したのも彼の業績だと言われています。彼自身は、実用的なことにはまったく無関心であったにもかかわらず、その発明のいくつかは戦争にも用いられたようです。科学と軍事の関係については現代の科学者たちにも教訓を残しているように思います。
彼は、後世の微分積分法につながる無限の考え方や円周率の求め方など、現代数学のもとになる数学の原理も、この時代に発見しています。
死後130年以上経って発見された彼の墓は、円柱にぴったりはまる球の体積と表面積はその円柱の2/3であることを示した数学的証明を題材に作られていたそうです。
アルキメデスの数々のエピソードは、人間にとって、何かに夢中になることがどれほど大切なことか、夢中になっていることを周囲の人間が止めてはいけないこと、さらにそこから導かれた結果をどのように活用するか、あるいは悪用するかは、周りの人々や後世の人々の責任なのではないかと思うのです。(やや遠回しな表現だったかなあ)
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