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2020年09月21日
月曜日
風土・風景・殺風景(2018年12月24日) ( 教室通信 )
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先日散歩していたとき、小学生のころ「“風”って不思議な自然現象だなあ」と、風にそよぐ草や池のさざ波を眺めていた記憶がよみがえりました。雨・雪・雲・雷・・・どれも眼に見えるのに、風は木々や草など何かを動かすことでその存在を示します。
風は空気全体の動きなので、全体的な雰囲気の方向のような意味でも「風」という言葉が使われることが多いようです。選挙などで「追い風が吹いた」とか、「逆風が強かった」と使うこともあるし、また、ファッション・料理などで「○○風(ふう)」というのもあります。
中でも、ぼくは風土・風景などということばが好きです。そこに人を感じるからです。人の生活や息づかいが感じられないところには風土も風景もありません。
「文芸、美術、宗教、風習などあらゆる人間活動は、大きな自然環境の影響のもとにある」といった人がいます。その“大きな自然環境”が“風景”だと思うのです。
“殺風景”とはこの“風景”がなくなることです。よく注意してみると周りにどんどん殺風景が増えています。
少しでも気に入らないと罵倒したり中傷する不寛容な人々、ビジョンのない都市計画、東北地方の長い防潮堤、議論がないまま次々と問題の多い法律が成立する国会・・・、ぼくには、これらのどれもが“殺風景”に見えます。
さまざまな考えの人がお互いを認め合い、多少の危険や不都合はたがいに知恵を出し合って支えあい、弱い立場の人たちが希望を持てる社会があってこそ豊かな“風景”が広がっていくのだと思います。
2019年がよい年でありますように、そしてみんなが笑顔でいられますように。
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